高桐院

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          少し前のお話になりますが、7月の終わりに大阪・京都へ行ってきました。
          毎年この時期に大阪で行われる真央ちゃんのアイスショー「THE ICE」を見にいっているのですが、
          それに合わせてお寺巡りをするのが自分の中で恒例の行事になっています。

          今年は大徳寺聚光院で特別公開されている、狩野永徳の襖絵を見てきました。
          聚光院では今、創建450年を記念して、狩野松栄、永徳親子の襖絵が京都国立博物館から里帰りをして特別公開されています。
          去年、山本兼一さんの「花鳥の夢」を読んでから狩野永徳の襖絵はずっと見てみたかったので、
          特別公開の情報をネットで見たときには、かなり興奮したものです。
 
          **
          
          「花鳥図」には伸びやかな枝ぶりの梅、力強い松、たおやかな鶴、それらが襖十六面に描かれているのですが、
          そのバランスといい強弱といい、どこを取っても非の打ちどころがなく、
          この襖絵に包まれた空間で過ごしたら、いい気が流れてきそうな気がしました。

          一方で、「琴棋書画図」は絵から出ているエネルギーの強さにこちらが負けてしまうというか、
          ちょっと疲れてしまうというか、緊張感を強いられる絵だな~と思いました。

          どちらの絵からも、狩野永徳という人は鋭敏な感性を持った天才だったのだな~~ということが伝わってきましたよ。

          山本兼一さんの「花鳥の夢」では、永徳はお父さんの松栄のことを、平凡でつまらない絵しか描けない人と、
          少しばかり見下す気持ちがあるのですが、聚光院で見た松栄の「竹虎遊猿図」はとっても良かったんですよ。
          心が温かくなって伸びやかな気持ちになりましたもん。
          
          「花鳥の夢」で、松栄が永徳に、

          『押し付けがましい絵はうるさくてかなわぬ。観る者がなにを感じるかは勝手なこと。
           気ままにこころをたゆたわせる場所があるほうがよかろう』    

          と言う場面があります。
          「竹虎遊猿図」を見たときに、この台詞を思い出しました。

          永徳は47歳で亡くなってしまうのですが、もっと長生きをしていたらどんな絵を描いていたのか。 
          そんなことを妄想してしまいます。

          **

          聚光院での特別公開を見た後は、高桐院でのんびりした時間を過ごしていたのですが、
          そこで大変なミスをしていたことに気づきました。

          な、なんと、フィルムがカメラに入っていなかったのです!!!

          カウンターが36枚目になっても37枚目になっても38枚目になってもまだまだ回る。。。
          いくらなんでもこれはおかしい。。。
          もしや空回りしているのか。。。

          恐る恐る裏蓋を開けてみたらあなた、そもそもフィルムが入っていなかったのです!!!

          ありえなーーーーい!!自分、いくらなんでもありえなーーーーーい!!!

          京都に来る前に撮った三井寺の写真、大徳寺に来る前に撮った京都写真、すべて幻に終わってしまっていたのでした。。。

          その時のショックで弱ってあせっていたせいからなのかなんなのか、フィルムが入ってないとわかってから
          蚊に刺されまくり、5分間くらいの間に刺された箇所はなんと25ヶ所。
          蚊に刺されやすい人は、黒い洋服を着ている人、汗をかいている人、などと言われているようですが、
          「あせって気力が落ちている人を狙う」ということも付け加えたくなる今年の夏でした。



          
by chieko6868 | 2016-09-18 18:46 | 京都 Kyoto
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