ひょんなことから知り合いになった、日本語を勉強している学生のブニョドさんに、サマルカンド市内を案内していただくことになりました。 今日は郊外にあるコニギルメロス・紙すき工房での紙すき体験レポートです。 昔むかしのその昔、中国から伝わった紙づくりがサマルカンドではとっても盛んだったそうです。 しかし、その技法も19世紀に途絶えてしまったとか・・・ 伝統の技を途絶えさせてはいけないと、1998年にこの工房が建てられ、今でも昔ながらの方法で紙が作られているんですって。 今回の旅では、ここで紙を買って自分で製本したいな~って目的がありました^^ 一度やってみたいと思っていた紙すき体験はどんな感じだったのでしょうか? それでは、講師はYogbさん、Photo by Bunyodさん、本人出演(笑)でお送りいたします。 原料の桑の木の皮をちまちま剥いでるの図。 いやいや、ナイフを動かすんじゃなくて、皮のほうをつーーっと引っぱるとキレイに出来るよ、と教わるの図。 なるほど~。 とは言っても、皮がちょっと残ってしまうの図。 こういうこと、やりだすと夢中になっちゃって止まらないのよね~^^; Before After 全部わたしが剥いだわけではありません(笑) なんだかすっかり場に溶け込んでしまったの図 溶け込みすぎて、イタリア人ツアー客に写真を撮られるの図(笑) 「チエコサンガカミヲスクバンデスヨ~~」と呼ばれるの図。 「はいよ~~~」 原料をまずかき混ぜます。 枠を入れます。 しゃばっとくぐらせたらOK。 えぇっ?もういいの?もっと均等にしゃかしゃかするとか、しないでもいいの?と慌てるの図(笑) 枠を取ったら・・・ 「ハイ、イチ、ニィ、サーン」 「ハイ、モットツヨクオシテ~~」 ぱかっと押さえを取ったら、紙の原型が! 「センセー、スゴォ~~~~イ^^」 いやいや、センセーはあなたでしょうが^^; 押さえの紙を敷き、しばらく時間をかけて水分を取り除きます。 水分がおおかた取れたら、板に貼って乾かすんだそうです。 で、サマルカンドペーパーが独特なのはここから。 「スルスルスルヨ~~~~」 え?スルスルって? なんと、紙の表面を大理石を使ってこすり、光沢を出すんですって。 ですがわたくし、紙は光沢紙よりも半光沢、むしろ無光沢でざらっとした手触りのが好きなんですけど・・・ 真剣な気持ちでやっていないことを見透かされ、これぐらい力入れなきゃダメだよ!と指導を受けるの図^^; 真剣にやってます。 さらに真剣!(笑) 端っこのほうもちゃんと手入れしてね~と、ヨグブ講師が貝殻を使って手伝ってくれてるの図。 で、出来上がった紙がこちら・・・ って、出来上がった写真がないよ~~ブニョドさ~~~ん!^^; 肝心の出来上がり加減をお見せできないのは申し訳ないのですが、和紙に似ているようでやっぱりちょっと違う。 キメが細かくて、表面がとってもなめらかな紙が出来上がりました^^ 原料に桑の木を使っているので絹のような光沢がでるため、シルクペーパーって呼ばれてるんですってよ。 B4よりちょっと大きくて、A3よりもちょっと小さいサイズで1枚8,000スム。 日本円で約320円。ちょっとお高め。 製本するには20枚は欲しいから、うーーーん、ちょっと手が出ないかな~。 まぁ買って買えない値段じゃないけど、うーーーん、ちょっとわたしには贅沢かも。 と言うことで、この紙すき体験で作った1枚を大事に持ち帰りました。 何に使おうか、考えるとワクワクします^^ このコニギルメロスの工房の敷地内には、ガチョウが放し飼いされて羊もいて、とっても牧歌的。 のんびりのんびりとした時間が流れていました。 時間に追われない、急がない、流れに身をまかせる。 そんな時間軸の世界でした。 スタッフさんも、皆さん穏やかでね~。独特の空気感を醸し出していたんですよ。 わたし達が帰るときも、寒いのに全員外まで出てきてくれて見送ってくれてね。 なんか去りがたい気持ちになってしまいました。 世界中にあんなピースフルな場所があるってことを思うだけでも、幸せな気持ちになれるのでした。 で、帰国後色々と調べてみたら、日本のNPOや和紙の職人さんがこの工房の復興のために協力をしていることが分かりました。 だからスタッフさんは、カタコトだけど日本語が話せたのかも、と妙に納得。 わたしの知らないところで、日本とウズベキスタンの交流があったのね~。 次にまたサマルカンドに行くようなことがあれば、絶対に再訪すると思います、コニギルメロス。
by chieko6868
| 2012-04-03 22:52
| サマルカンド Samarqand
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