9日目-旅の最後

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             ■お腹急降下事件
             イルハンさんとバイバイしたあと、お腹が不穏な音をたて始めまして・・・
             旅の間中、ずーーーっとお腹の調子がよくなかったんですが、
             ここにきてお腹が猛烈に自己主張を始めました。

             やばい・・・あとどれくらい歩いたらホテルまで帰れるのだろう・・・
             道行く人に、ホテルがある通り、ハビブ・ブルギバ通りへはどうやって行ったらいいのか聞いてみました。

             教えてくれる人が話すフランス語で、唯一理解できた単語は「ドロワ・ドロワ・ゴーシュ」だけ。
             なるほど、右・右・左ね。
             でもどこを右・右で、どこを左に行ったらいいのか・・・^^;
             の前に、ドロワって右でいいんだっけ?^^;

             50メートルくらい歩いちゃ道を聞き、また50メートル歩いては道を聞き、そのうちお腹がほんとーーにやばいことになり始め、
             もうダメだ・・・力尽きてしまうかもと思ったその瞬間、チュニス鉄道駅が目に入りました。

             駅にはトイレが・・・
             助かったっっ・・・
             
             それにしても、最後はゆっくりとチュニスの街並みを散歩するはずだったのに、
             こんな旅の締めくくりにはるとは・・・^^;

             ■アリババ事件
             さて、無事にホテルに着き、預けていた荷物をピックアップし、空港を目指します。
    
             が、タクシーがなっかなかつかまらなくてね~。
             刻々と飛行機の時間が近づいてきて、アセりまくりのわたし。
             あっちの道こっちの道をウロウロして、やっとこ空車のタクシーを見つけられました。

             運転手さんの名前はアリババ。推定年齢60歳くらい。
             そのアリババさんが、「チュニジアはサイコーだったか?」って聞いてきます。
             楽しかったよー^^ と答えると、「日本に帰ったらまたすぐにチュニジアに来るか?」と聞いてきます。
             いやー、すぐには無理だと思うけど、また来るよ~^^ と答えると、唐突にこんな提案(?)をしてきました。

             「すぐにチュニジアに来なさいよ。んでもってオレと一緒に住もう^^」

             はぁ~~?なんでそんな話に突然なるのよ^^;

             「アリババはぁ~、タクシーの運転手の仕事もあるしぃ~、家も持ってる。
             だからぁ~~なぁ~~~~んの心配もなーーーい^^」

             ハイハイ^^;、来れたらね、と適当に流すわたしのそっけなさも気にすることもなく、
             空港へ着くまでずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと同じセリフを繰り返すアリババさん。
             しかも「ア・リ・バ・バ チ・エ・コ♪」って、変なメロディーつけた歌を歌いだすし・・・^^;

             せっかくチュニジアの最後の風景を目に焼き付けようと思っていたのに、
             こんなギャグみたいな締めくくりになるとは・・・^^;

             ■飛行機隣人事件
             ドバイへ向かう飛行機で、わたしの左隣にはスーツをバリっと着たエリートっぽい若い男性が座りました。
             この男性、脱いだジャケットをあっちにかけたりこっちにかけたり、落ち着きなくごそごそ動いてます。
             すると通りがかった客室乗務員さんに、ジャケットがシワになっちゃうから、ビジネスクラスへ
             席を替えてくれって頼んでるじゃないですか。

             えーーーーーーーーーーっ!そんな理由でアップグレード出来んのぉーーー?!
             
             思わず目が点になってしまったのですが、あいにく満席だからと彼の申し出は却下されていました。
             うーーーむ、満席でなかったらアップグレード出来たのだろうか・・・。

             離陸後しばらくすると、その男性がわたしに話しかけてきました。
             ちょうどその時、機内ゲームのテトリスが佳境だったので、画面から目を離したくなかったのですが・・・

             「君さ、お姉さんか妹がいる?」

             は・・・?
             な、なんでそんなことを?
             お姉さんか妹がいたら紹介してほしいとか?
             それとも今日の占いで、姉妹がいる人がラッキーパーソンとか?
             あまりに唐突な質問の意味を解しかねて、固まったまま答えられずにいると、

             「僕の話す英語、理解できてる?」

             って、真顔で聞いてきます。
 
             いや、英語は理解できたけど^^;、なんでそんなことを聞くわけ?

             「さっきさ、トイレの前に君にそっくりな女の人がいたんだよね」

             ふーーーーん、そうなの?
             トイレの方を見てみると、5、6人が集まって何か話しています。
             その状況を見て、わたしはてっきり、わたしに似ている女の人が、トイレで気分が悪くなったか何かで
             倒れちゃったんじゃ・・・?と思ったわけです。
             
             な、何か大変なことでもあったの?

             「いや、全然」

             は?

             「君にそっくりな人がいた。って、それだけ。」

             って、それだけかよ~~~っ!
             こっちがテトリスに夢中になってるのをやめさせてまで、聞く質問かよ~~~っ!

             思わずつっこもうと思って隣りを見ると、もう彼は毛布をかぶって寝ていました^^;
             驚きのマイペースぶり^^;

             そんなこんなで旅の感傷にひたるヒマもなく、一路日本を目指したのでした・・・。

             次回はチュニジア編、最終回ですっ^^
                          


             
by chieko6868 | 2010-10-23 01:29 | チュニジア Tunisia
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